ちょっと真面目な小話
2020.12.01 カテゴリ:
ちょっと真面目な小話です。
長いのですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです・・・。
ひさともでは、プランニングをする前に、
皆さんにライフプランについて伺う機会があります。
10年後、30年後何してますか?
どんな暮らしをしたいと思ってますか?といった内容です。
「そんな先の話わからないよー」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
では、1年後はどうでしょうか?
今と同じ暮らしをしてると思いますか?
3年後はどうでしょう。5年後は?
私の場合、小学2年生の息子がおりますが、
3年後までは「まだ小学生だし~あまり大して変わらないかな・・・」と思いつつ、
5年後となると中学1年生に。
さすがに自分の部屋が欲しいというかな。受験もあるしな。年頃だしな。
もしかしたら、3年後の小学5年生には自分の部屋!と話題が出てくるのかな・・・。
と状況は変わってきます。
さらに、10年後となると?
18歳!いや、さすがに家を出て一人暮らしを始めてほしいかも。
なんて考えていると、私の場合10年のスパンは、
息子のことだけでも目まぐるしく状況が変わるようです。
30年後となると、自分の親世代ですね。
例えば、自分の部屋が欲しい!といった時期に家づくりを行い息子に個室を与えます。
仮にこの時期を小学5年生とします。つまり前述の3年後に該当。
でも18歳には家を出る想定。つまり10年後。
7年間は有意義に個室を使ってくれるかもしれません。
ではその後は?
3年後に家が完成する想定で、家づくりの際35年のローンを組むとします。
3年後がローン返済1年目ですね。
息子が家を出る10年後は、ローン返済8年目です。
単純に考えると、まだ27年のローンが残っていることに。
息子が家を出た後、使っていた部屋はどうなるのでしょうか。
えっ?息子が家を出る際に置いていく荷物置き場?
価格面も検討してみます。
わかりやすく坪100万の家とします。
息子の部屋を6帖とします。6帖は3坪です。
3坪×100万=300万。
息子の部屋だけで300万掛かっている計算になります。
ローンが残る27年間、使うかどうかわからない、
荷物置きになる可能性のある部屋に、300万の価値をつけるかどうか・・・
「300万稼ぐのは大変なんだぞ!」と主人の声が聞こうそうです。
そうですよね。(皆さん、お疲れ様です・・・。)
さて、300万の息子の部屋は必要だと思いますか?不要だと思いますか?
すぐに家を出るとは限らないし、必要!と考える方。
個室は引きこもってしまうかもしれないし、不要!と考える方。
両方いらっしゃると思います。
息子の部屋も、もっと幼い時期に部屋を与えるのであれば
また考え方は違うと思います。
部屋の広さや継続的に使用する用途があればまた異なります。
考え方は人それぞれです。生活スタイルも皆さん違って当然です。
だからこそ、どうなるか分からない将来を漠然とでも思い描くことが、
家づくりのプランを考えるうえで重要になります。
個室の考え方、可変性のあるプランニングの重要性、何を一番重要と考えるのか。
今だけではなく未来を見据えて考える必要があると考えています。
現在定期的に予約制にてゆいの家を公開しています。
次回は1月24日を予定しています。
この家も5年が経過しました。
30年スパンで考えるとまだまだ5年ですが、
そろそろ住み方に変化が訪れる時期です。
その変化をどのように考えているのか、ぜひ見学にいらしてください。
松本